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2008年07月20日 ( 曇り のち 晴れ )

お客さんクレバスに落ちた人の話

 お客さんと一緒に夕飯を食べていると、いろんな面白い話を聞けるもので、昨日はアルプスのモンブランでクレバスに27メートル落ち、16時間後に助けられたと言うお客さんの体験談を聞きました。もともとは、宿主のお腹にある巨大な盲腸の手術跡から話が始まったのですが、そのお客さんは肩から手首まで腕に大きな切った跡があり、これはクレバスに落ちた時に…と話が始まったのでした。

 モンブランへスキーで登頂しようとしたけど、吹雪で断念、降りてくる途中、表面が雪でおおわれて隠れていたクレバスに、真ッ逆さまに落ちたとのこと。その高低差は、ビルの9階の高さに匹敵するんだとか。底までまだどのくらいあったか分からないけれど、ザックがひっかかり、宙ぶらりんの状態で止ったそうです。仲間が上から声をかけても返事がないので、急いで救助を求めたそうだけど、吹雪でその日は捜索は断念。翌日吹雪がやんでヘリコプターで捜索したら、仲間が目印になるようにとクレバスの横に置いた赤いザックのおかげで割合早く見つかったそうです。

 怖かったでしょう?寒かったでしょう?と聞いても、落ちた瞬間気を失ってしまって、気がついたのは9日後だったそうで、恐怖も寒さもまったく感じなかったそうですが、発見されたとき体温は28度にまで下がっていて、腕はザックでひっかかっていたので2倍ぐらいにパンパンに膨れ上がり、そのために腕を切開して体液を出して腫れを引かせたんだとか。下手に意識があったら、もがいてさらに底なしへ落ちたかもしれないし、恐怖のあまり、気がおかしくなっていたかもしれないですね。

 この話は、テレビ番組の「アンビリーバボー」でも取り上げられたりとか、「凍る体」と言う本も書いたと言っていましたから、知っている人も多いかもしれません。それにしても、九死に一生を得る、と言うけれど、実際こんな体験談を聞いたのは、初めてだなあ。天然ツッコミをするご婦人方もいて、話は大いに盛り上がったのでした。