体験して分かる白い闇の恐怖

 昨年泊まったとき、吹雪いて出れなくなって、もう一泊余分にしたお客さんが、今年もまた泊まりに来てくれました。

 昨年予約したとき、「吹雪いたら駅まで送迎できませんので…」と私に言われて、「そんな冷たい言い方をしなくても、どうにかして送迎すればいいのに」と思ったそうです。ところが泊まった次の日、本当に通行止めになるような吹雪になってしまって、ちょろっと外に出ると、目の前も見えなくなる白い闇の恐怖。「これは本当に、送迎どころじゃないなあ」と思い知らされたそうです。

 よその宿に泊まっていたときも、「これから吹雪いてくるから、出れるうちに帰ったほうがいい」なんて、宿の人に言われたこともあったそうです。私もそうですが、どこの宿だって、お客さんいはできるだけ泊まって欲しいし、どうにかして送迎もしてあげたいけれど、吹雪の猛威の前では、どうしようもないのです。住んでいる私たちは、身に沁みてよく分かっているのだけど、吹雪の経験が無い客さんは、分からないんですよね…。

 今年は穏やかな日に訪れたお客さん。昨年は吹雪いていてもストーブの前でゆっくりくつろいでいるのがとても良かったそうですが、穏やかな冬のサロベツも、楽しんでいってもらいたいですね♪

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2009年2月24日 | テーマ:民宿での出来事 | コメント(2) |



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