「とほ旅で行こう」最終的に

 「とほ旅で行こう」に事実と異なるような記述があった点、以前筆者が訂正の記事を書いてシールを配布すると言うことで話は進めると書いたのですが、いろいろあって、結局私たちが一番望んだ形、とほのHPに「とほ旅で行こうの補足説明」をUPしてもらうと言うことで、落ち着きました。訂正シールは、配布しません。

 振り返ってみると、自分たちがどうして筆者に怒ったのかは、私たちが対応したこととまるで反対の対応をしたかのように書かれた事でした。私たちがすぐさま抗議したとき、自虐ネタの情けない部分を強調するために書いたことで、悪意はなかったのだと筆者は言いました。

 しかしお客さん相手の商売をしている我々にとって、交通の便が悪いことを出来るだけ送迎することで補おうと努力しているのに、そのようなことを考慮せず、自虐ネタの演出のために、筆者が意図的に事実を省いて書いたのは許せませんでした。とほと言う冊子は、何のために作られているのか、筆者は理解していないように思いました。

 とにかく本が流通されてしまった今、何らかの形で誤解のないよう事実をきちんと伝えてもらいたい、と私たちは要望しました。原文を読んで何も思わない人もいるだろうし、そんなに怒ることもないと思う人もいるだろうし、怒ると宿にとってマイナスイメージになるのでは、と思う人もいるかもしれません。けれど、事実をきちんと伝えられた状態で、あれこれ言われるのなら、あきらめもつきます。

 いろんな対処案が出されました。筆者は、どれかひとつと言うより、複数の対応をしたいというようなことを言いました。訂正シールの配布も、それが一番即効性のあるものですから、と言われました。

 しかし、お金がかかったり(もちろん相手負担ですが)手間をかけたり、他の案もなんだか気が進まなかったので、結局私たちが最初に望んでいた、とほのHPに「補足説明」を載せてもらうと言う形で落ち着きました。今はもうネットの力が良きにつけ悪しきにつけありますから、とほを買った全員が見ないにしても、HPに載せてくれれば、それでいいと思いました。

 人は誰でも、人を傷つけるためにしたのではないのに、結果的にとても迷惑をかけてしまうことはあります。でもそのあとの謝罪と誠意こそがとても大切なのであって、こうしてとほのHPにお詫びの言葉が載った今、私たちはしっかり筆者の謝罪を受け止め、納得の上、この話は終わりにしたいと思います。もう何も言いたいことや、やって欲しいことはありません。

 心配してくれた方々や、お忙しい中、いろいろ対処を考えてくださった、とほ運営委員の方々に、感謝いたします。自分たちのやるせない気持ちを「宿をやっている立場として、本当によく分かるよ」と言って聞いてくれたのは、うれしかったです…。

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2009年5月26日 | テーマ:民宿での出来事 | コメントは受け付けていません。 |



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