30年たって仰臥漫録を読む

 今日は朝から晩まで、読書三昧でありました。というのも、「坂の上の雲」のドラマを見ていて、ふと、高校生のときに国語の先生が、正岡子規の話をして、病床で書いた日記の話をしていたのを思い出し、昨日図書館で三つの随筆を集めた本を借りてきたのでした。

 授業で聞いたときは、さして読みたいとも思わず、その後30年間、まったく思い出さなかったのですが、「病床六尺」読み出すと止まらなくなり、今は「仰臥漫録」を読んでおります。先生が言っていた食べた献立をずっと書いてあるのは「仰臥漫録」の方だったのね。

 子規の胸中や、献身的な母や妹の看護など、今読んであれこれ思うことは、高校のときに読んだのでは、思えなかっただろう。ああ、それにしても、脳の奥底に眠っている記憶が、ふあっと呼び戻されるときがあるんだなあ。

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2009年12月23日 | テーマ:暮らしの中で | コメント(2) |



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