黄砂

 朝起きてカーテンを開けると、違和感を感じました。なんだか、景色の色彩が違う。いつもは青っぽい白であるはずの雪が、黄土色がかった白なのです。「今日は雪の色が変に見えるね」と宿主に言うと、「ニュースで黄砂が降ると言っていたから、それじゃないか」と言い、それで納得しました。

 まだまだ原野も庭も、雪で覆われているので、基本色は白、だからこそ余計に黄砂の色が目だって見えます。そのうち、どんよりとした空の一角が黄土色になって、それがこちら側に動いてくるのが見えました。やがてその雲に覆われると、外の雪だけでなく、部屋の中のもの全てが、黄土色に変色して見えて、ビックリしました。

 そんな現象は20分もあったかどうか、その雲が行ってしまうと、世界はまた元の色に戻りました。宿主は「なんだか人類滅亡の日、みたいな感じだったなあ!」と言いました。私も昨日、人の夢の中に入って、いつもの世界がどこか違うと言う内容の本を読んだばかりだったので、同じ世界でありながら、色彩が違うパラレルワールドに入り込んでしまったようだったなあと思いました。

 これは朝9時ごろの話で、そのときは風もなく雨が降っているだけでしたが、午後から強風が吹き、ほとんどみぞれのような雪が横殴りに降っています。全国的に黄砂や強風で被害もあるようですね。今年は素直に春になっていかないなあ。

キーワード

2010年3月21日 | テーマ:サロベツの風景 | コメントは受け付けていません。 |

コメント

コメントは受け付けていません。



このページの先頭へ