近所のおばあちゃん

近所に住んでいたおばあちゃんが亡くなりました。同年代の人たちならまだ交流があるのだけど、その上の代の人たちになると、同じ地区の人でもあまり話したことがありません。そんな中で、いろいろよくしてくれたおばあちゃんでした。

やっぱり忘れられない思い出と言えば、結婚して2~3年たったころだか、一緒に雲仙普賢岳の噴火のニュースを見ていた時で、「サロベツは、こんな災害も起きないし、本当に住みやすいところだよ」とおばあちゃんが言ったことでした。

樺太から引き揚げてきて、終戦後ここに開拓に入って、機械力も道路事情も除雪体制も、何もかも今よりずっと悪かったろうに、それゆえいろんな苦労もあったろうに、ここは住みよいところだよ、と言っていたおばあちゃん。今でも都会での暮らしと心の奥底で比べてしまう私は、おばあちゃんのその言葉は一生忘れないと思います。

どうかおばあちゃん、安らかに。ご冥福をお祈りします。

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2011年1月14日 | テーマ:暮らしの中で | コメントは受け付けていません。 |



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