北海道南西沖地震の時に泊まっていたお客さんが再泊

北海道南西沖地震の時にあしたの城で泊まっていたお客さんが、19年ぶりに泊まりに来てくれました。その時の話をお客さんがしてくれて、私も思いだしてきました。

当時私は娘がおなかの中にいたので、早めにプライベートルームに引き上げて静かに休んでいました。急にめまいがしたような気がしたのですが、それが南西沖地震の影響でした。でも居間でお酒を飲んで大いに盛り上がっていたお客さんたち(20代が中心)は、誰も地震があったことに気がつきません。おまけに確か、当時居間にはテレビも置いてなかったので、奥尻島が大変なことになっているなんて、誰も知りませんでした。

心配したお客さんの家族が何人か、安否を問う電話がかかってきたので、朝食の時、居間にいたお客さんに、「地震があって大変なことになっているから、大丈夫だよって家に電話したほうがいいよ」と言いました。それで、居間にいたお客さんは地震があったことを知ったようなものでした。

19年ぶりに来たそのお客さんは、電話をしようと思ったけど、玄関に置いてあった公衆電話には、ずらりとお客さんが並んでいたので、あとでいいやと思って電話するのが遅れたら、家では心配して大変な騒ぎになっていたらしく、電話した時には「もっと早く電話してこい!!」ってすごく怒られたそうです。

今ではいろんな通信手段があって、被災地では携帯がつながらなくても、周辺では瞬時に情報が伝わる時代、なんだか19年の時の差があるな~と、しみじみと思ったのでした。

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2012年6月30日 | テーマ:民宿での出来事 | コメントは受け付けていません。 |



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