13 砂澤ビッキの世界。彫刻家の魂に君は何を感じるか?
10月も連休を過ぎると、宿は開店休業の日が多いので、宿を空けてぶらぶら遊びに出かけることが多くなります。
そんな我々の、最近お気に入りの場所が、音威子府の近くにある筬島の「アトリエ3モア」
40号線から天塩川を渡ったところに、5戸11名が暮らす小さな集落があります。
そこの小学校廃校跡に砂澤ビッキという彫刻家がアトリエを構えたのは1978年のこと。
それから1989年に亡くなるまで、音威子府の豊な木材から次々とダイナミックな作品を発表したのでした。
そして2003年、今年の春にアトリエは記念館としてよみがえりました。音威子府近辺に、
ビッキの作品はいろいろ見られますが、ここには小さな作品や、試作品などが置かれています。
でもそれは、光と影が非常にうまく使われており、デジカメのフラッシュで撮影すると、雰囲気が全くでないので、
是非自分の目で実際に見てもらいたいと思います。「トーテムポールの木霊」「樹気との対話」なんてすごくいいですよ。
製作の場を再現したコーナーもあり、それが展示と言うよりも、すぐにビッキが現れて、ノミを手に取りそうなぐらい、
普段のままに道具が置かれています。
外の倉庫には、未完成のままの作品も置かれています。木を見て、どういうものを彫るか考えたビッキ。
いったいどんなものが、形作られていくのだったんでしょう。薪割りをしていて、燃やすには惜しい木を、
貯めていっている宿主です。触発されるものが、あるのでしょうか。
喫茶コーナーもあり、生前のビッキをよくご存知の方が、いろんなエピソードを話してくれました。
「アトリエ3モア」(01656-5-3980)は、4/26〜10/31までの夏季のみの開館です。
観覧料は200円。コーヒーも200円。40号線を通ってサロベツを行き来する方は、寄ってみてください。
風、光、樹、砂澤ビッキの魂に、何かを感じるかも。
