幌延ビジターセンターと下サロベツ原野自然探勝路

 豊富町サロベツ原生花園から兜沼方面までを上サロベツ原野と呼ぶのに対し、こちら、 幌延ビジターセンターのあるあたりは下サロベツ原野と呼ばれています。ビジターセンターの横から下沼(パンケ沼)まで 木道が続いています。豊富町のサロベツ原生花園が、観光バスがやってきて、休憩所や土産物もあって、 けっこう賑わっているのに対し、こちらはビジターセンターがあるだけのひっそりしたたたずまいです。
 しかしながらマイナー志向の私としましては、利尻も見えるし、潅木や沼があって変化にとんだ風景と、エゾカンゾウだけでなく アヤメ類やタチギボウシなどたくさんの種類の花が見つけられるこちらが好みです。
 またここは、シマアオジやキマユツメナガセキレイ、アカエリカイツブリなど珍しい野鳥も見られるようで、野鳥観察の人がよく訪れます。 サロベツ野鳥掲示板も設置してみましたので、野鳥の情報はこちらをご覧ください。

下サロベツの主役はアヤメ

 花の種類としては、エゾカンゾウやタチギボウシなど、豊富町原生花園で見られる種類はここでも見られるのだけれど、 幌延ビジターセンターの木道周辺にはアヤメ類が多く咲き、派手さよりもしっとりした湿原のイメージがあります。

幌延ビジターセンターの遊歩道

6月中旬
潅木や沼があるのが、豊富町のサロベツ原生花園と雰囲気が異なる大きな点。

沼のほとりに咲くカキツバタ

6月下旬
遊歩道や沼のほとりに、エゾカンゾウやコバイケイソウに混じってカキツバタが咲きます。

ノハナショウブ

7月上旬
サロベツには、ヒオウギアヤメ、カキツバタ、ノハナショウブの3種類のアヤメが咲きます。

もう一つの主役はヤマドリゼンマイ

 下サロベツのもう一つの主役は、ヤマドリゼンマイだと思います。光沢のある独特の葉が風景にアクセントをつけます。 そして9月には一番に紅葉して、秋の日差しの中で琥珀色に輝きます。

ヤマドリゼンマイの若葉

6月中旬
光沢のあるヤマドリゼンマイの若葉が、なんともいえない雰囲気をかもし出します。

ヤマドリゼンマイの紅葉

9月中旬
ヤマドリゼンマイの琥珀色の輝きは、息を飲む美しさ。

水草の紅葉

9月下旬
沼を覆う水草も紅葉します。

下沼(パンケ沼)周辺

 沼というより湖のようなパンケ沼の周りは遊歩道が整備され、幌延ビジターセンターまで4キロほどの木道が続いています。 花だけでなく野鳥も数多く見られ、渡り鳥の休憩地点にもなっています。

パンケ沼と利尻

8月上旬
パンケ沼は、シジミ漁も盛ん。近くのペンケ(アイヌ語で上という意味)沼へ行く道はありません。

オオヒシクイ

9月中旬
秋になると、パンケ沼付近の牧草地に渡り鳥のオオヒシクイがやってきます。

葦原を行く遊歩道

9月下旬
ひたすら葦原の中を行くパンケ沼と幌延ビジターセンターを結ぶ木道。途中沼や見晴台があります。

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