上を見上げるどころでなかった人

金星の太陽面通過がありましたが、みなさんのところでは見られたんでしょうか。サロベツは雨が降りそうな曇天で、全く太陽の位置は分かりませんでした。岩盤を軽トラに積んで運び出して、そのあとに畑の土を入れてと、今日は宿主にもいっぱい手伝ってもらって花壇の作業をしましたので、上を見上げるより地面ばかり見ていました。

もう一人、きっと上を見上げるどころではなかったと思われるのが、歩いてきたお客さんです。宗谷岬から沖縄まで歩くそうで、今日はまだ二日目。もう足がボロボロで、本当につらそうでした。豊富駅まで迎えに行ってあげて、明日はまた豊富駅まで送って行ってあげてスタートです。

「こんなに大変だとは思わなかった」というお客さんに、宿主はさっそく「やめたら!!」と言っていました。普通の宿のオーナーなら、励ましたり、歩くコツを教えたりするんでしょうけど、もう「そんなしんどいことはやめて、JRで回ったら」などといい、一緒にいたお客さんまで、「四国のお遍路さんをして終わりにしたら」「東京から沖縄行きの船もあるよ」と面白がって言っていました。

もちろん、お客さんのキャラを見極めたうえでの発言です。1週間も歩けば、体ができて今日ほどしんどくはなくなるから、とフォローもしつつ、「自転車を買って自転車で回ったほうが楽だぞ~、お尻は痛くなるけど」などと、言うのでした。私は、明日は幌延まで行かずに豊富温泉にしたほうがいいんじゃない?、とアドバイスしました。はたして彼は沖縄まで行けるんでしょうか。宿主のチャチャ入れに負けずに頑張れ♪

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2012年6月6日 | テーマ:民宿での出来事 | コメント(4) |

コメント

コメント

  1. なまら より:

    本当に沖縄までたどり着けるのでしょうか。他人ごとながら心配!
    信念に年齢の差はないと信じていますが、その方は何歳くらいの人でしょうか。体力的にもつのかな? まさかどこかで行き倒れ・・・そんな事のないように。

  2. あしたの城 より:

    とっても明るい若いお兄さんだったので、宿主も周りのお客さんも、チャチャ入れをしやすかったんです♪
    宗谷岬から歩いてくると、うちで2~3泊目、ちょうど疲れがたまって、うちで連泊して体力を回復させる人も、結構います。
    でも若いからか、そのお兄さんは連泊せず出発していきましたよ。宿主も、完歩するんじゃないか、と言っていました(^0_0^)

  3. チャリンコ親父 より:

    日本縦走を目指すときに、宗谷岬から南下するのか、鹿児島の佐多岬から北上するのか・・・チャリンコは北上組みが多いですね。チャリは左側通行なので北上すると海側を走れるので景色がいいもんね、という言い分です。
    それにしても歩いて縦走ってうらやましいなあ。いいな~、いいな~。

  4. あしたの城 より:

    北上すると、利尻がだんだん近づいてくるのが良いという話もありますよね。今日は年配のオジサンが歩いて登場でしたが、北上してきているので、ぜんぜん余裕でした。歩いて縦断というのが、一番贅沢な旅だと思います♪




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