立派な若者になって!

たくましい体格の若者が、お土産を手にちょっともじもじして気恥ずかしそうに「僕の父と母をよく知っていると思うのですが…」と言うので、だれか常連さんのお子さんかなあと、予約表で名前を確認すると「ええぇぇぇ!」とびっくり仰天。あしたの城にまだ水道がなかったころ、道道106号線が存在しなかったころ、怪しげなキツネ鍋が食卓にのぼったころ、何を血迷ったのかうちによく来ていただいたお客さんの子供さんです。

ご両親と一緒に来たのは小学生の時だそうです。今はもうじき二十歳とか。小学生の時のイメージしかなかったので、こんな立派な青年になって感動的ですらありました。東京に出稼ぎに行っていた時や、マラリアになって養生していた時など、宿主はとても懇意に付き合っていたので、その息子が、体格だけでなく何気ないしぐさですらお父さんそっくりなのを見て、涙を流さんばかりでした(ちょっとおおげさかな)。

雨が降ったりやんだりで誰もが見れないと思っていた夕焼けを見れたのは、自然の神様が、夕日を見るために到着時間を変更した彼を歓迎したのかもしれません。ということで、昨日一緒に出かけて見た「夕日」をUPしております。

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2012年9月11日 | テーマ:民宿での出来事 | コメント(5) |

コメント

コメント

  1. なまら より:

    >マラリアになって養生していた時

    宿主さん、間違ってもフィラリアでなくてよかった。病院も獣医になるし、保険もかからへんからたいへんや (^_-)-☆

  2. あしたの城 より:

    いや~、奇人変人異星人の宿主のこと、ひょっとしてフィラリアだってかかるかもしれません。でも保険がきかないのは嫌だな~(*^^)v

  3. 従兄弟は煎茶君 より:

    夕日より
    札幌の彼女に逢いに行ったんじゃないの?

  4. お世話になりました より:

    愚息が大変お世話になりました。息子も私が初めて「あしたの城」に泊まった頃の年齢に近くなりました。30数年前に私が見たサロベツの夕日を、彼も2日続けて見たようです。波の音だけが静かに響く砂浜から、利尻に沈む夕日を見た時の感動は今でも鮮明に覚えています。彼は北海道に行ったら「あしたの城」に行く、と決めて出かけて行きました。今回の旅で何を感じたのか、ぶっきらぼうな男同士なので、会話になるかどうか…。しかし根っこのところで繋がっているのかな。と嬉しく感じています。親子で素晴らしい経験をさせて頂いた「あしたの城」の宿主さんに心から感謝します。来年は私が行こうかなあ。その時はよろしくお願いします。

  5. あしたの城 より:

    >従兄弟は煎茶君
    宿主はすっかり「へぇ~、札幌に彼女がいるんだ」と思いこみましたよ。

    >お世話になりました サン
    二日とも最高級の夕焼けを見られるなんて、息子さんは「持って」ますね!
    宿主は、若き日のあなたがそこに立っているような感じがして、胸いっぱいになっていましたよ。私は、お母さんにも似ているよね、と思いました。
    来年はぜひお越しください。顔を見てびっくりしないように、予約時に名前に気を付けておきます(^O^)




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