背中は押せないのだが

普通の民宿やペンションとはちょっと形態が違うので、どういうところか分からずに予約をしてきたらしい人には詳しく説明するのだけど、ドミトリーの意味も分からない人には、よその宿を薦めたりします。ちょっとでも売り上げを伸ばしたいからと思って、よく分かっていない雰囲気の人の予約を取ると、来てから「いまどき客室にテレビも置いていないのか!」って怒られますから!

昨日の当日予約のお客さんも、電話があった時「そういうところに泊まったことがないから」とさんざん言うので、「豊富温泉とか、豊富市街の普通の宿に泊まった方が良いですよ」とよその宿を薦めて電話を切ったのですけど、そのお客さん、直接やってきて「こういうところに泊まったことがないから」とやはり言いながら、どういうところか見たいと希望されました。

館内を見学して、結局泊まることになりました。他のお客さんとおしゃべりしたり、夕食後は遅くまで広間に残って、ビールを差し入れしてくれて、けっこう馴染んでいました。「こういうところに泊まったことがないから」と何回も言われたのは、背中を押してほしかったのかな~。以前から気になっていたけど、やはり初めて泊まろうかと思うと、躊躇してしまうんだそうです。

儲かるほうが良いには決まっているけど、宿主は宿の雰囲気は変えたくないので、万人受けする宿にはこれからもなれないだろうなあ。こんな偏屈な宿でも構わない方は、若い人から年配の方まで、初めてでも、お待ちしておりますよ^^

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2018年5月10日 | テーマ:民宿での出来事 | コメント(2) |

コメント

コメント

  1. 長尾章司 より:

    「偏屈な宿」なんて言っちゃダメですよ!
    私には時代の先端を行った宿だと思ってます。
    ユースホステルは昔からあったけれど、それでは抵抗のある方々はいろいろな形式の宿に宿泊してます。(私もですが)
    B&Bの宿にも行きましたが、夕食が近くで頂ける立地ならば良いでしょうけど、サロベツではそれは無理ですからお客様目線の今のやり方が一番だと思います。
    本州ではゲストハウスがあちこちでき私も興味があって何件か宿泊しましたが海外の方で連日満室のところもあります。廃屋をリノベーションして営業を始めた素敵なゲストハウスの多いことに驚いてます。

  2. あしたの城 より:

    そう言っていただいてありがとうございます。
    今さらもうやり方なんて変えられないので、うちのやり方を理解してくれる方だけが泊まりに来てくれればいいな~と思うのですけど、なかなか・・・




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