最北の映画館「T・ジョイ稚内」へ行く

稚内駅前T・ジョイ稚内  「こんな美しい風景を見て暮らせるなんて、幸せですねえ」とは、お客さんにしょっちゅう言われるのです。そのたびに、「もうちょっともうかって、お金の心配をしなくて暮らせたら、本当に幸せなんですけど」とは笑ってよく答えるのだけど、でも実は、この美しい風景を得たかわりに、失ったものも多いのです。そのひとつは、なんと言っても映画を見る楽しみでした。

 結婚してこちらへ来た年に稚内の映画館は閉館したので、今までしょっちゅう見ていた映画を簡単に見れなくなりました。見に行きたいなあ、と思った映画を、自由に行くことが出来ないで、それは、「見に行けるのが当たり前」だった自分にとって、「見に行きたいけど、あきらめるしかないなあ」と思うようにするのは、つらいものでした。

 ビデオやDVDを借りてみればいいじゃないの、と思われるかもしれないけど、家の小さなテレビで見るものと、映画館の音響設備の整った大きなスクリーンで見るのとは、まったくの別物で、面白そうなものほど、最初に見るときは、映画館で見たいのです。

 そんなことで、昨年の秋、日帰りで旭川まで見に行こうかしらん、と真剣に考えた「This is it」お客さんがいたり、雪が降ってきたりで、結局はあきらめたのです。それを、稚内の、6月12日に新しく出来た映画館で見ることができるなんて、幕が上がったときは、ちょっと胸がジーンときちゃいました。こちらに来て22年目にして、スクリーンは小さいけれど、こんな最新の設備で、仕事に支障をきたさず、昼間の時間にゆっくり見れるなんてね。

 これで幸せの要素がひとつ増えました。まじめに禁酒しているので、飲んだと思って毎日発砲酒代貯金していけば、月に1回や2回は余裕で映画を見に行けるな!

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2010年6月22日 | テーマ:暮らしの中で | コメント(3) |

コメント

コメント

  1. なまら より:

    オメデトウございます。ついにオープンしましたか、念願の映画館が。
    ぼくは障害者割引で常に1,000円で見られる上映館が多いのだけど、最近出かけるのが億劫になってしまって、梅田は近くにあるけど、どうも遠い存在になりつつあります。
    希望的には十三あたりに安い名画座があればと思っています(第七芸術劇場は高い)。

  2. なまら より:

    USTREAMの画面が追加になってから、画面のスクロールがぎこちなくなりました。しようがないのかなあ。

    ああそれから「発砲酒」→「発泡酒」ですね(ぶっそうorz)

  3. あしたの城 より:

    一回だけ、第七芸術劇場に行ったことがあるな。旧作を上映する名画座というよりは、単館系の映画館だったような気が…。
    稚内の映画館は、東映系の超メジャーな映画ばっかりだろうけど、映画に飢えていたので、私はなんでもいいや。

    おお、発砲酒!本当だ。なんだか景気よく気分を発砲(発散)するために発泡酒を飲む感じで、いいなあ。本当は発泡酒でもなくて、第三のビールなんだけど。自分の誤変換に笑って記念にそのままにしておきます♪




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