07 宿主の木こり編その2 倒した木を手製のソリに載せるのも大変なのだ。
前回は、木を倒すまでを紹介しました。チェーンソーで木を切るのは華々しくて男のロマンのようですが、 実はこれからが大変です。
木を切る現場は、夏は道路がなくて車で入って行けないような所がほとんどです。地面も笹薮などで覆われているような所です。 なので木を切る時期は、雪が積もってどこでも入っていける冬と昔から決まっているのです。
斜面から出すのも冬なら雪の上を滑らして出すことが出来ます。でも深い排水溝などがあるときはそこから先に木を出すのも 大変です。このような即席の丸太の橋を排水溝にかけて木を出していきます。
平らなところに集めると、今度はそりに乗せてスノーモビルで車で運べるところまで引っ張っていきます。 「宿主と薪割り生活」で、そり作りに試行錯誤していた様子を紹介しましたが、 これが完成品です。
ゲレンデスキーの板に、板を簡単に渡したような、シンプルなつくりですが、実はこれが一番壊れにくくて、 下手に箱のように作るよりも、いろんな長さや太さの木をたくさん積むことが出来て、便利なのだそうです。
太い木を切り倒すときは楽しいんだけど、こうして木を出して載せるときは重くて大変なので、太い木は、 嬉しいような悲しいような、複雑な心境なのだそうです。(次回へ続く)